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介護老人保健施設(老健)をわかりやすく解説!役割や人員基準、一日の流れを紹介!|特徴・入居条件・サービスをわかりやすく解説

介護老人保健施設(老健)をわかりやすく解説!役割や人員基準、一日の流れを紹介!|特徴・入居条件・サービスをわかりやすく解説

近年、要介護状態になった方の在宅復帰を支援する施設として、介護老人保健施設(老健)が注目されています。
老健は、医療・介護・リハビリを組み合わせた包括的なケアを提供し、利用者が自宅での生活に戻れるよう支援する重要な役割を担っている施設です。
今回は老健の基本的な仕組みから人員配置基準、実際の一日の流れまで詳しく紹介していきます。
ぜひ、参考にしてみてください

1.介護老人保健施設(老健)とは

介護老人保健施設(老健)は、要介護者が自宅での生活に復帰できるよう「在宅復帰支援」を主な目的とした介護施設です。
医療的なケアを受けながらリハビリテーションを行い、生活機能の向上を図るといった病院と老人ホームの中間的なサービスが特徴で、医師が常駐しているほか、看護職員や介護職員、リハビリ専門職も配置されています。
入所条件としては、原則65歳以上で、介護保険制度において要介護1以上の認定を受けた方が対象です。
ただし、40歳から64歳までの方でも、がんなどの特定疾病により要介護認定を受けた場合は入所が可能です。
入所の期間は3~6か月程度で、長期間の入所ではなく、在宅復帰に向けた集中的なケアを受ける期間限定の施設としての位置づけとなっています。
入所者の状態改善と在宅復帰を目指すため、ほかの介護施設とは異なる専門的なアプローチが特徴的だといえるでしょう。

2.介護老人保健施設(老健)の役割

老健には主に3つの大きな役割があります。

  • 医療・介護・リハビリを組み合わせた包括的なサポートを提供
  • 家に戻るための「中間施設」としての機能
  • 家族の介護負担の軽減

第一に挙げられるのは、医療・介護・リハビリを組み合わせた包括的なサポートを提供することです。
老健では医師による医学的管理のもと、看護師による医療的ケア、介護職員による日常生活支援、そしてリハビリ専門職による機能訓練が連携して提供されます。
介護だけでなく、疾患管理や服薬管理、栄養管理まで包括的に行われるため、医療ニーズの高い方も安心して利用できます。
第二の役割は、家に戻るための「中間施設」としての機能です。
病院での治療を終えた方が直接自宅に戻るのは不安が大きい場合があります。
老健は病院と自宅の橋渡し役として、段階的に在宅生活に向けた準備を整える場です。
リハビリによる身体機能の回復はもちろん、服薬管理や入浴、食事などの日常生活動作の向上を図り、自宅での生活に必要な能力を取り戻していきます。
第三の役割は、家族の介護負担を軽減することです。
介護を行う家族にとって、老健は重要なサポート施設となります。
一時的に入所することで家族が休息を取ったり、介護方法を学ぶ機会を得られたりするでしょう。
また、退所後の在宅サービス利用についても相談支援を受けることができ、継続的な在宅介護体制の構築につながります。

3.介護老人保健施設(老健)の人員基準について

老健では利用者に適切なケアを提供するため、厚生労働省により詳細な人員配置基準が定められています。
ここでは、配置される職種とその役割を紹介し、職種ごとの人員配置基準、夜間体制について解説します。

3-1. 配置される職種とその役割|看護師が24時間常駐の施設も

老健にはさまざまな職種の専門スタッフが配置されており、それぞれが専門性を活かして利用者を支援しています。

職種 役割
医師 施設の管理者として常駐し、利用者の健康管理と医学的判断を行う
看護師 医師の指示のもと医療的ケアを提供し、服薬管理や健康状態の観察を担当
理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST) 身体機能の回復訓練、日常生活動作の練習、嚥下機能の改善など、個別のニーズに応じたリハビリテーションを提供
介護スタッフ 日常生活全般をサポートし、食事介助、入浴介助、排泄介助などの身体介護を行う
相談員 入退所の相談や家族との連絡調整、他サービスとの連携を担当
栄養士 利用者の栄養状態を管理し、個別の食事計画を立案

施設によっては看護師が24時間常駐している場合もあり、夜間の医療ニーズにも対応可能です。また、老健の大きな特徴として、リハビリ専門職が常駐していることが挙げられます。

3-2. 職種ごとの人員配置基準

老健における人員配置の基準は、入所定員100人を基準として以下のように定められています。

職種 人員配置基準
医師 常勤の医師を1名以上配置
看護職員および介護職員 入所者3人に対して1人以上の割合で配置
リハビリ専門職 理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などのうち1名以上を配置
相談員 入所定員100人につき1人以上の配置
栄養士 入所定員が100人以上の施設では、管理栄養士または栄養士を1人以上常勤で配置

参考:厚生労働省|介護老人保健施設の基準 看護職員と介護職員の内訳や割合に関しては、施設の状況や必要に応じて調整されます。
栄養士の場合、100人未満の施設については、配置に努めることとされています。

3-3. 夜間体制について

老健には、介護老人保健施設(従来型老健)とは別に、介護療養型老人保健施設(新型老健)があり、それぞれ夜間体制の人員基準が異なります。
従来型老健では、夜間は看護師または介護職員の配置が必要とされており、夜勤者は利用者25人以下の場合は1人以上、25人を超える場合は2人以上の配置が求められます。
また、医療ニーズに応じて看護師を配置する施設も多くあります。
新型老健は医療ニーズの高い利用者を受け入れるため、夜間も看護師の配置が義務づけられているのが特徴です。
24時間看護師が常駐することで、夜間の急変や医療的ケアにも迅速に対応できる体制が整えられています。

4.介護老人保健施設(老健)の一日の流れ

老健の1日の流れ

老健での一日は規則正しい生活リズムを基本とし、個別のリハビリテーションや医療的ケアを組み合わせた構成になっています。
朝は6時〜7時頃に起床し、職員による声かけのもとで洗顔や着替え、排せつ介助などを受けた後、嚥下機能や持病に配慮された朝食が提供されます。

その後、バイタルチェックや医師の回診のほか、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士による個別のリハビリが行われ、利用者の自立支援が図られるのが午前中の流れです。
12時の昼食後は短い休憩を挟み、午後も引き続き機能訓練や集団でのレクリエーションが実施されます。
心身の活性化を促すため、季節行事や趣味を取り入れた活動も盛んです。

また、入浴は週2〜3回行われ、身体の状態に応じて一般浴や機械浴、清拭などが選択されます。
18時頃の夕食後は服薬や就寝準備が行われ、夜間も看護師や介護職員が常駐して巡回や緊急時の対応にあたる体制が整えられています。

まとめ

介護老人保健施設(老健)は在宅復帰を目指す要介護者にとって重要な施設です。
医療・介護・リハビリを組み合わせた包括的なケアにより、利用者の生活機能向上と自宅での生活再開を支援します。
老健の大きな特徴は、多職種の専門スタッフによる手厚いサポート体制です。
在宅介護に不安を感じている方やリハビリが必要な方は、老健の利用を検討してみてはいかがでしょうか。

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